ごあいさつ

トックブランシュ国際倶楽部は今年創設40周年を迎えることができました。これもひとえに皆様方のご尽力の賜物と感謝申し上げます。

1981 年、日本のフランス料理における〝黎明期〞のような時代に、故小野正吉ホテルオークラ料理長の提唱に賛同したわずか数十人の若い料理人たちでスタートした会が、いまでは全国各地に根をはる大組織に成長しました。トックブランシュのメンバーであることはフランス料理に携わる者にとって大きな誇りと社会的ステータスにもなっていることはまことにご同慶にたえません。

その間、メンバーたちの活躍もありフランス料理ブームが巻きおこり、それをきっかけにしてグルメ文化が華開いたことは世に良く知られるところでありますが、日本の料理史に残る一ページの一翼を担うことができたことはこの上ない喜びです。

私自身も設立以来会長を拝命し、微力ながらトックブランシュとともに歩んで来られたことは生涯の誇りであり、今まで支えていただきました皆様方にこの場をお借りして厚くお礼申し上げる次第です。

昨年からのコロナ禍により、ホテル、レストラン業界を取り巻く環境の変化は予想以上に厳しくなっていますが、トック・ブランシュ国際倶楽部は、皆様方の知恵と経験を結集して、食文化と料理界のさらなる発展にむけた努力を積み重ねてまいりたいと決意を新たにするものです。

トックブランシュ国際倶楽部40周年の佳き日をお祝いすると同時に、皆様方のますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。